2021年11月

2021年11月30日

本日をもちましてホームページに開設していた「いまだけ全国発送お取り寄せ」のページと、BASEに開設していたショップを閉鎖しました。

今までご注文をいただいたお客様、本当に本当にありがとうございました


開設した当時のことを感慨深く思い出します。

去年の4月、緊急事態宣言が発令されてから、売上がびっくりするくらいにピタッとなくなってしまいました。

私はまるで底なし沼にはまってしまったような気持ちでした。

足が埋まり、腰が埋まり、胸が埋まり、首が埋まり、いつ口が埋まって息ができなくなるのか・・・そんな先の見えない不安感でいっぱいでした。


そんな時に会社のホームページを作っていただいた会社様からお電話をいただきました。

「コロナで大変な時期、私たちの会社で何かお手伝いできることはありませんか?無料で対応させていただきます」というご提案でした。

「むっ無料」とびっくりしました。

業務用の売上が全く見込めない中、ちょうど一般の方向けに販売するルートを何か作りたいと思っていた時だったので、ネットショップを作れないかを相談しました。

普通にお願いしたら結構な金額がかかると思いますし、あの時にそれだけのお金をかけて売上が立つかどうかも分からないB to C 向けのページを作る決断もできませんでした。

「無料」ということでページを作る決断ができました。

しかし「無料」だったらこちらもあまり無理なお願いは出来ないなぁ、それなりのページで我慢しないといけないかなぁと正直思っていたんですが、こちらの要望にもしっかりと応えてくださり、本当に立派なページを作っていただきました

あの時の感謝は今でも忘れません(当時の気持ちをこちらのブログにも書いていました)


そして、BASEのショップは、経営者の友人から「簡単にネットショップが開設できるBASEというサイトがあるよ」と教えていただき、教えていただいた当日に開設しました。


またちょうど同じ頃、facebookの「コロナ支援」のページをまた別の経営者の友人から教えていただき、試しに餃子を掲載してみたところ、全国から一斉にたくさんのご注文をいただきました。

ホームページとBASEのショップがご注文の受け皿になってくれました。

業務用の売上が全く立たない中、全国の方々からのご注文が本当に励みになりました

一般の方からの小口のご注文に全く慣れていなかったので、社内はかなり混乱しましたが、あの時は忙しさの中にも「仕事がある」ことだけで本当に有難く、あの時ほど「働く喜び」を感じたことはないかもしれません。


会社の営業冷凍庫には、商品の在庫が誰にも食べていただけない状態で眠っていました。

「売上が立たない」=「わが社の商品が誰からも求められていない」と思うと、悲しくて悲しくて仕方がありませんでした。

この時は、ほとんどの飲食店が休業していたので、業務用の製造卸に特化していたわが社は売上の立ちようもなかったのですが・・・それでも「わが社の商品が求められていない」と感じることは本当に辛いことでした。

やっぱり食べてもらってなんぼです。

食べてもらって、お客様に「美味しい」と笑顔になってもらってなんぼです。


会社が一番大変で、先の見えない不安感に苛まれていた時に、「私たちの商品がお客様に求められている」と唯一希望を見せてくれたこちらのネットショップでした。

売上はマイナスを補うには到底及びませんでしたが、売上以上のものをここからいただきました

ご注文いただいた方からはたくさんの応援メッセージをいただきました。

あの時にネットショップを開設していなかったら、心が持たなかったかもしれません。

そんな思い出のあるネットショップです。


コロナ禍になり、会社が今後どのような方向に進んでいくべきかずっと考えていました。

そして今後進んでいく一つの方向性が見いだせたので、こちらのページは一旦閉鎖する決断をしました。

そして今日がその日です。

いろいろな思い出があるだけに、とても感慨深いです。

今日まで応援してくださった皆さまに心より感謝です

本当にありがとうございました


一般の方への直接のネットでの販売は今日で終わりますが、五十番食品はこれからも経営理念「笑顔づくり企業」のもと、食を通してたくさんの方の笑顔づくりに貢献できるよう精進してまいります

今まで本当にありがとうございました

そしてこれからもよろしくお願いします



panda50ban at 18:01
工場直売所 

2021年11月29日

一昨年の9月から、障害者就労支援施設の方に「作業委託」という形でお仕事をお願いしていました。

商品の袋に一括表示のシールを貼る作業でしたが、週に2回会社に来ていただき作業をしていただいていました。

とても丁寧なお仕事をしていただいていたのですが、コロナ禍になり、わが社の工場も稼働日数が大幅に減ってしまって、委託をする仕事がなくなってしまってしまいました。

それで「コロナが落ち着くまで」と、委託をストップさせていただきました。

「コロナが落ち着くまで」といっても、落ち着いたかと思えば感染者が増えての繰り返し。

わが社の業績も、コロナの増減数に合わせててダウンしたりアップしたりの繰り返し。

先が読めずに、1年以上委託をストップしたままになっていました。


今年の10月に緊急事態宣言が明けてから、日本のコロナの感染者数が落ち着いていることもあり、工場が急に忙しくなりました。

今まで施設の方に委託していた仕事も、パートさんたちにやってもらっていましたが、工場の忙しさに手がまわりません。

そんな時、常務から「また、障害者施設の方にお仕事をお願いしてみたら」と提案をされました。


・・・正直迷いました。

というのも、またコロナの感染者数が増えてしまうと、工場の稼働が減ってしまい、委託するお仕事がなくなってしまいます。

業績が良い時はお仕事をお願いして、悪くなったら断って・・・と、自分たちの都合でお願いしたりやめたりすることは本当に申し訳ないことです。

一昨年お仕事を委託した時は、障害者の直接雇用は今は難しくても、何か取っ掛かりになれば、と始めたことでした。

実際にたくさんの学びや気づきがありました。

お仕事ぶりを見ていると、ある部分では私たちよりも遥かにに優れた能力を持っていることも知りました。

しかし、会社の都合で一旦ストップしまうことになってしまって・・・私の心にはずっと引っ掛かっているものがありました。

「障害者の方にお仕事を委託して『良いことをしているつもり』『社会貢献しているつもり』になっていたけど、結局は自己満足だったのではないか?」と・・・。

業績が厳しい時にもお仕事をお願いし続けてこそ、本当の「社会貢献」ではないかと・・・。

自社の社員の雇用は一生懸命守ろうとしても(助成金も活用してですが)、作業委託をお願いしていたところは簡単に切ってしまったことに、「委託する仕事がないんだから仕方ない」と思いつつも、後ろめたい気持ちをずっと感じていました。


そんな思いがあったので、常務から提案を受けた時にも迷いがあったのですが、工場は猫の手も借りたい忙しさです。

電話をして正直な思いをお伝えし、相談させていただきました。

前に来ていただいていた施設は都合が悪かったのですが、同じグループの施設の方にお話を繋いでいただけることになりました。


そして先日、その施設の責任者の方と支援員の方に会社に来ていただきました。

仕事の内容を説明させていただいたところ、「たぶん大丈夫だろう」とのお返事をいただき、まずは来週お試しで何名かの障害者の方に来ていただけることになりました。

障害の程度によって得意不得意の作業があるので実際にやってみてもらわないと分からないこともありますが、お願いできることになるといいです。


嬉しかったのが、施設の責任者の方が事前にわが社のホームページを見てくださっていて、ニュースレター「パンダ通信」を読んでくださっていたんです

自分の施設の子を派遣するかもしれない会社がどんな会社なのか、事前に調べて来られたことにもすごく信頼できましたし、何より「パンダ通信」のことをとても褒めてくださったことがとても嬉しかったです

ありがとうございました

来週、お待ちしております

2021年11月27日

昨日facebookの「福岡をすいとうならシェア!」というページでこんな投稿を見つけました

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「なんしようと」の使い方。

いろんなシチュエーションでの「なんしようと」の使い方です。

考えてみると、確かに「なんしようと」を、言い方、語気、声のトーンなどを変えながら無意識に使い分けています

福岡の人なら共感できると思います

共感しすぎて笑っちゃいました


関西弁なら「なにしとんねん」とか「なにしてくれとんねん」とか「なにしとんじゃー」とか、語尾を変えることで使い分けているのでしょうか

福岡弁なら「なんしようと」ひとつでいろいろな意味を網羅できます


私は大学の4年間を京都で過ごしましたが、その時に「言葉って大事だなぁ」とつくづく感じました。

関西で博多弁は恥ずかしくて使えずに、博多なまりの標準語を話したり、途中からは変な関西弁が混じった変な言葉を話していました。

夏休みなどに帰省して地元の友達と会うと、「愛ちゃん、関西弁混じりの変な言葉になっとうよ」と言われていました。

大学の友達と話す時には、博多弁ならすぐに言葉が出てくるところを、一度頭の中で変換して話さないといけなくて、何だかもどかしかったのを覚えています。

特に自分の「感情」を伝えたい時に、「自分の言葉」で話せないのは本当にもどかしかったです。


私は両親が福岡出身ではないので、そこまでコテコテの博多弁ではなかったと思うんですが、福岡に戻ってきて、特に五十番食品に入ってから、コテコテの博多弁の方がすぐ近くにいるので(常務)、私もそれに影響されてかなり訛りが強くなってしまいました

常務は私の知らない博多弁も見事に使いこなしています(詳しくはこちらの記事)


私が県外に出張に行った時など、県外の方からは私の博多訛りが中国語訛りに聞こえるようで、「日本語をカタコトしか話せない中国人」と思われることが多いのですが、私は日本生まれの日本育ち、中国語はほとんど話せませんが日本語はバッチリ話せます

コロナが落ち着いて、来年は県外にもいっぱい出張に行けたらいいです

panda50ban at 09:31
気まま 

2021年11月26日

昨日、とある会で宗像大社の宮司さんのお話を聞く機会がありました。

宗像大社は、4年前に世界遺産に登録された神社です。

私は「宮司」という立場の方とお会いするのもお話を聞くのは初めて。

私の「宮司さん」の勝手なイメージは、いつも神社に籠って神様にお祈りをされていて、私たち俗世間に生きるものとは違う、ある意味“浮世離れした存在”というイメージがありました。

神話の話とか、高尚なお話を聞けるんだろうと思って参加しましたが、もちろん神話の話もありましたが(宗像大社に祀られている神様は、天照大神の三姉妹の子どもだそうです)、それ以上に興味深く勉強になるお話をたくさん聞くことができました


驚いたのは、宗像大社が積極的に「環境問題」に取り組んでいるということです。

宗像の海(玄界灘)の海水温度が上昇していること、そのことが要因で近年九州に線状降水帯多発していることなど、年に1回「宗像国際環境会議」を開催して話し合っているそうです。

また、漁礁と藻場の再生や、ビーチクリーンなどにも取り組まれ、宮司さんは数年前にフランスで行われた気候変動良識サミットに参加の要請を受け、地元の高校生と一緒に参加されたそうです。

私が「いつも神様にお祈りをされている、浮世離れした人」という宮司のイメージとは全く違う、現実に起こっている問題に対して積極的に活動をされているお姿に、とても衝撃を受けました

宗像だけでなく日本、そして世界が今まさに直面している環境問題。

その現実に真正面から向き合い、問題解決のために国にも積極的に働きかけながら取り組まれています。

神様にお祈りすることがだけが宮司さんのお仕事ではありません。

現実に起こっている問題に対して積極的に動き、問題解決をはかること、それこそが神社の本来あるべき姿だと感じました。


福岡に住んでいながら宗像大社にはまだ一度も行ったことがないので、是非行ってみたいと思いました

宮司さん、ご一緒した皆さん、ありがとうございました

panda50ban at 15:11
社長の勉強 

2021年11月25日

パートのHさんが今年もみかんを持ってきてくれました

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ご主人のご実家がみかん農家をされていて、毎年たくさん持ってきてくれます。(写真を撮った時には、もうすでに半分以上なくなっていました

甘くてジューシーでとっても美味しいんです

毎年ありがとうございます


福岡も急に寒くなりました

みかんでビタミンCをた〜っぷり補給して、体調を壊さないように頑張りたいと思います

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