2025年07月28日

今でも惜しむ声があります

一昨年終売した「伊府麺」という商品があります。

それなりに安定した売上はあったのですが、ひと玉ひと玉手作業で揚げていたので大量生産ができず、かといって機械化するまでの大きな売上が今後見込めるわけでもなく・・・一番は200℃超の高温の油の前で一日中作業する社員の身体的な負担もあり(夏場は全身汗だくで揚げていました)、泣く泣く終売にしました。

国内で伊府麺を製造している工場は他にないようで、海外から輸入する伊府麺は質が悪いそうで、今でもお客様から「五十番食品の伊府麺がよかった」と惜しむ声をいただきます。


先日、伊府麺の麺(卵麺)を作っていただいていた会社の社長がご来社されました。

麺業界も競争が激しいそうで、価格競争に巻き込まれない付加価値のある麺を作ろうと、試作中の麺を持ってこられました。

その時に伊府麺の話になり、「もし御社で伊府麺を製造していただけたら喜んで仕入れますよ」と半分冗談で言ったところと、「ちょっと前向きに考えてみようかなぁ・・・」という予想外の返答。

製造の方法を詳しく教えてほしいと言われ、わが社も伊府麺の製造技術が途絶えるよりどなたかに継承していただいた方が嬉しいので、常務に作り方を聞いてみました。

私は「卵麺を高温の油で揚げるだけ」と簡単に思っていましたが、改めて常務に作り方を聞いてみると、そこには私の知らなかった作り方の大事なポイントがいくつかありました

「その作業はそういう意味があったんだ」とか「この設備はそういう意味で必要だったんだ」とか。

そのポイントを麺屋さんの社長に伝えると、今の設備では作れないことが分かり・・・話はちょっとトーンダウンしてしまいました・・・

「伊府麺、もしかしたら復活できるかな」と若干期待しましたが、そんなに簡単なものではなかったです


わが社の規模で商品アイテムを増やし続けることはできないので、何かを増やせば何かを減らす決断をしないといけません。

私が社長になってから終売にした商品(一部)。
↓ ↓ ↓
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彩菜シート、黒糖かりんとまん、花巻、チョコノーミーチ、寿桃、百花寿桃、カンルースー、タンター、伊府麺・・・。

他にもあります・・・。

商品に愛着がある分、終売の決断は容易ではありませんでしたが・・・時代の変遷の中で古いものが再度見直されることもあるので、これらの商品が再び日の目を見ることがあるかもしれません

終売にした商品の製造ノウハウも、きちんとレシピを残し、伝承していかないといけないと思いました。

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