2021年11月29日

再び、障害者雇用を考える

一昨年の9月から、障害者就労支援施設の方に「作業委託」という形でお仕事をお願いしていました。

商品の袋に一括表示のシールを貼る作業でしたが、週に2回会社に来ていただき作業をしていただいていました。

とても丁寧なお仕事をしていただいていたのですが、コロナ禍になり、わが社の工場も稼働日数が大幅に減ってしまって、委託をする仕事がなくなってしまってしまいました。

それで「コロナが落ち着くまで」と、委託をストップさせていただきました。

「コロナが落ち着くまで」といっても、落ち着いたかと思えば感染者が増えての繰り返し。

わが社の業績も、コロナの増減数に合わせててダウンしたりアップしたりの繰り返し。

先が読めずに、1年以上委託をストップしたままになっていました。


今年の10月に緊急事態宣言が明けてから、日本のコロナの感染者数が落ち着いていることもあり、工場が急に忙しくなりました。

今まで施設の方に委託していた仕事も、パートさんたちにやってもらっていましたが、工場の忙しさに手がまわりません。

そんな時、常務から「また、障害者施設の方にお仕事をお願いしてみたら」と提案をされました。


・・・正直迷いました。

というのも、またコロナの感染者数が増えてしまうと、工場の稼働が減ってしまい、委託するお仕事がなくなってしまいます。

業績が良い時はお仕事をお願いして、悪くなったら断って・・・と、自分たちの都合でお願いしたりやめたりすることは本当に申し訳ないことです。

一昨年お仕事を委託した時は、障害者の直接雇用は今は難しくても、何か取っ掛かりになれば、と始めたことでした。

実際にたくさんの学びや気づきがありました。

お仕事ぶりを見ていると、ある部分では私たちよりも遥かにに優れた能力を持っていることも知りました。

しかし、会社の都合で一旦ストップしまうことになってしまって・・・私の心にはずっと引っ掛かっているものがありました。

「障害者の方にお仕事を委託して『良いことをしているつもり』『社会貢献しているつもり』になっていたけど、結局は自己満足だったのではないか?」と・・・。

業績が厳しい時にもお仕事をお願いし続けてこそ、本当の「社会貢献」ではないかと・・・。

自社の社員の雇用は一生懸命守ろうとしても(助成金も活用してですが)、作業委託をお願いしていたところは簡単に切ってしまったことに、「委託する仕事がないんだから仕方ない」と思いつつも、後ろめたい気持ちをずっと感じていました。


そんな思いがあったので、常務から提案を受けた時にも迷いがあったのですが、工場は猫の手も借りたい忙しさです。

電話をして正直な思いをお伝えし、相談させていただきました。

前に来ていただいていた施設は都合が悪かったのですが、同じグループの施設の方にお話を繋いでいただけることになりました。


そして先日、その施設の責任者の方と支援員の方に会社に来ていただきました。

仕事の内容を説明させていただいたところ、「たぶん大丈夫だろう」とのお返事をいただき、まずは来週お試しで何名かの障害者の方に来ていただけることになりました。

障害の程度によって得意不得意の作業があるので実際にやってみてもらわないと分からないこともありますが、お願いできることになるといいです。


嬉しかったのが、施設の責任者の方が事前にわが社のホームページを見てくださっていて、ニュースレター「パンダ通信」を読んでくださっていたんです

自分の施設の子を派遣するかもしれない会社がどんな会社なのか、事前に調べて来られたことにもすごく信頼できましたし、何より「パンダ通信」のことをとても褒めてくださったことがとても嬉しかったです

ありがとうございました

来週、お待ちしております

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