2018年07月05日

自己の立ち位置「ゼロ地点」

先日参加した勉強会で「ゼロ地点」という言葉を教えていただきました。

ここでいう「ゼロ地点」とは、自分にとっての“当たり前の基準”“自己の立ち位置”のことです。

例えば「部屋をキレイにしましょう」という言葉の「キレイ」という単語ひとつにしても、それぞれのゼロ地点(当たり前の基準)は違います。

片付けがあまり得意ではない私が「キレイ」と思う状態は、掃除好きの他の人から見ると「散らかっている」と思うかもしれません。

それぞれの「ゼロ地点(当たり前の基準)」が違うからです。

「きちんと手洗いをしましょう」の「きちんと」も同じです。

ある人の「きちんと」は「10秒程度の手洗い」かもしれないし、他の人の「きちんと」は「爪ブラシを使い肘までしっかり洗う」かもしれません。


それぞれの「ゼロ地点(当たり前の基準)」は人によって違います。

会社に様々なルールがあるのは、個人によって違う「ゼロ地点」を、「会社としては最低限ここまでしましょう」という"会社のゼロ地点”を明確化したものだと言えると思います。


他にもゼロ地点の捉え方はあります。

例えば人から何かしていただいた時、自分はどんな行動を起こすか。

1、その場で「ありがとう」とお礼を言う。

2、次会った時にもお礼を言う。

3、お礼状を書く。

4、お礼に何か贈り物をする。


・・・その他にもいろいろあると思います。


感謝の気持ちを表すことひとつにしても、人はそれぞれのゼロ地点に基づいて行動を起こします。

上記の例で言えば、1で終わる人もいるし、1から4まで当たり前にする人もいます。

いつも1しかしない人でも、それは自分にとっては「当たり前の基準」なので、その行動に対して特に疑問も持たないし、自分は出来ていないとも思いません。

しかし、2まですることが当たり前になっている人から見れば、次会った時に「先日はお世話になりました」の言葉ひとつもなければ、「あの人は感謝が足りない」という風に思われてしまうかもしれません。


私は自分が社長になってすぐ、いろいろと相談に乗ってもらい大変お世話になった社長に「こうやって人にお世話になる時には、相手の方に手土産ひとつくらい持っていかないといけないよ」と指導されたことがあります。

社長になってすぐの私はたくさんの経営の悩みを抱えていて、私はその社長の会社に何度も何度も足を運び、毎回かなりの長時間相談に乗ってもらっていました。

しかし、毎回何の手土産も持って行かず()、口では「ありがとうございます」と言っていたとは思いますが、感謝の気持ちを表すのに手土産を持って行こうという発想すら思い浮かびませんでした・・・

その社長、「あなたに『手土産くらい持って行かないと』と指導するのは、実はとっても言いにくかったんよ・・・」と、後で笑いながら話してくれました。

もちろんその社長は「自分が手土産が欲しいから」私にそう言ったわけでは決してありません

父を早く亡くし、20代で社長になってしまった私が、そういう常識がないまま過ごしてしまっては決して良くないと思い、愛を持って言いにくいことを言ってくれたのです。


今振り返ると、あの頃の私は、感謝を表す「ゼロ地点」が恥ずかしいくらいとっても低かったです

その場ではお礼を言っても、次会った時に「先日はお世話になりました」のひと言も言えていなかったと思います

ゼロ地点が低いと、自分が出来ていないことにも気づきません。

そんな私は周りの先輩経営者の方にいろいろと教えていただきながら、本当に育てていただきました。

昔の自分を思い出して「恥ずかしい」と思えるということは、今は昔に比べるとゼロ地点は少しは高くなったのかなと思います

でも、私よりもっと高いゼロ地点を持っている方からすると、まだまだ全然出来ていないんだと思います。

もっともっと上を目指していきたいと思います


皆さんはどうですか

例えば感謝を表す方法として、自分のゼロ地点はどこにあるのか、また自分の周りの人のゼロ地点はどこにあるのか、そんな風に自分や周りを客観的に見るのも自分の今の立ち位置を知る上で面白いかもしれませんよ


panda50ban at 10:48
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