2014年10月02日

創業の地

有限会社五十番食品は、昭和49年12月21日に福岡県春日市にて創業いたしました。

当時工場の2階が自宅だったので、私は工場の敷地内で生まれ育ちました。

だんだんと春日市の工場が手狭になり、平成2年に現在の筑紫野市に工場を移転しましたが、春日市の工場兼自宅だった建物はそのまま残して倉庫代わりに使用していました。

その建物もだんだんと老朽化してきて、「このままでは危ないしどうしようか・・・」と思い悩んでいた時に良いご縁をいただき、現在の建物を取り壊して別の形で新しく活用することが決まりました。


今日はその地鎮祭が行われ、母と一緒に出席してきました。

更地になった春日市の工場跡を初めて見た時は特に何かを感じることもなかったのですが、地鎮祭の中で神主さんの祝詞を聞いている時にふと父のことが頭をよぎり、急に胸にグッとこみ上げるものがありました。

元々博多区雑餉隈で中華食堂をやっていた父が、どんな思いでこの土地を求め、工場を建て、事業を始めたのか・・・。

40年前、きっと父も私が見たのと同じ更地の土地を見て、「この土地で事業を始めよう!」と決心し、大変な中からお金を工面し、いろいろな夢を描きながら工場を建てていったんだろうな・・・。

そんなことに思いを馳せながら地鎮祭に参加していると、今まで特に愛着もなかったこの春日市の土地が急に大事なものに思えてきて、地鎮祭が終わる時にはすっかり愛着のある土地に変わっていました。

今までこの「創業の地」を手放さなくて良かったと心から思いました。

今までと形は変わりますが、これからもこの創業の地を大事に守っていき、周りの方に喜ばれる形で活用できたらなと思います。


今日は本当に地鎮祭に参加して良かったです。

お世話になった関係各位の皆さまも、本当にありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


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