2011年01月28日

“吟醸”の美味しさの秘密!

先日、浮羽郡田主丸にある「若竹屋酒造場」を会社訪問させていただきました

若竹屋酒造場は、創業元禄12年の本当に歴史ある酒造場で、現社長はなんと14代目の社長です

こちらの社長と中小企業家同友会でご一緒させていただいていて、経営の勉強をさせていただくために訪問させていただいたのですが、創業の歴史は天と地の差はあるものの、同じ「あととり社長」として本当に勉強になることがたくさんありました
本当にありがとうございました

お話をお伺いしたあとは工場見学をさせていただき、日本酒が出来上がるまでの工程を教えていただきました。

そこで社長から面白いお話を聞かせていただきました。

若竹屋酒造場では、小学生の社会科見学なども積極的に受け入れていて、その時に小学生からさまざまな質問を受けるそうです。

その中に「どうして“吟醸”は美味しいんですか?」という質問を受けて、社長はその質問にうまく答えることができず困ったそうです。

酒造りというのは「こうやったらこういう味になる」という答えがあるものではなく、何百年の歴史の中で先人たちが失敗したり偶然に上手くいったり、試行錯誤しながら造り上げてきたものを代々受け継いできた技術です。

社長はこの小学生の質問にどうしても答えたくていろいろな専門家の方にお話を伺ったりもしましたが、答えは分からなかったそうです

そんな社長が、ある時「普通の日本酒と吟醸の製造工程の違い」から「吟醸の美味しさの秘密」についてふっと思いついたことがありました。

普通の日本酒は、通常玄米を30%くらい削った米を使いますが、吟醸酒にはなんと70%も削ったお米を使います。

70%も削ったお米は本当に脆いので、このあとの水に浸す工程もとても慎重を要します。
ストップウォッチを片手に、なんと秒単位で行われるそうです。

そして普通の日本酒と吟醸酒とでは麹づくりにも違いがあります。
普通の日本酒の麹は、お米の周りを囲むように菌が繁殖しますが、吟醸酒に使うお米は70%も削られていて、表面に全く麹菌の栄養となるものがありません。
つまり麹菌にとっては生きるか死ぬかの最悪な環境です。
そこで麹菌はお米の表面ではなく柔らかい中心部に入り込んでいき、菌を繁殖させます。

最後の仕込みの段階でも、普通の日本酒と吟醸酒とでは違いがあります。
普通の日本酒は、約20日間ほど発酵させますが、吟醸酒は普通の日本酒よりも低い温度で約30日間発酵させます。
この「低い温度」というのも菌にとっては最悪の環境。
「生きるか死ぬかの極寒の地」で、普通のお酒より10日も長く耐え抜くことで、やっと美味しいお酒が出来上がります

つまり、吟醸酒は「生きるか死ぬかの最悪の環境」を耐えて耐えて耐え抜いて、それを乗り越えてやっと出来上がったお酒なのです

その時に社長は、「吟醸づくりも人づくりも同じではないか」と思ったそうです

人間もさまざまな試練に出会いながらも、それに耐え、乗り越えることで成長し魅力を増していきます。

吟醸も、最悪の環境を耐え抜いて、乗り越えるからこそ、美味しいお酒になるのではないか、と社長なりの答えがでたそうです

工場見学のあと試飲をさせていただきましたが(運転手じゃなくて本当に良かったです)、このお話を聞いたあとだったので吟醸酒が本当に美味しく感じました

ごちそうさまでした

IMG_3454← 帰りに築300年の酒蔵の前で一緒に写真を撮っていただきました。

林田社長、お忙しい中貴重なお時間を割いていただき、本当にありがとうございました


【創業元禄12年の酒蔵】
店名:若竹屋酒造場
住所:福岡県浮羽郡田主丸町田主丸706
電話:0943-72-2175
ホームページ:http://homepage3.nifty.com/wakatakeya/index.htm
通販サイト:http://www.47club.jp/shop/i/i41M-000038msy

panda50ban at 19:06
社長の勉強 

コメント一覧

1. Posted by くまあらためくまたま   2011年01月29日 19:21
若竹屋酒造場さんのお隣にある若竹醤油さん。親戚だそうで、ここにお願いして昨年卵かけご飯専用醤油を開発していただきました。
生ぬるいお湯につかっている私はダメ人間になっています。精進せねば。
2. Posted by あととり娘   2011年01月30日 16:49
>くまあらためくまたま様
隣に若竹醤油、ありました
親戚の方がされてるんですね
卵かけご飯専用醤油、とっても魅力的です
一度食べてみたいです
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